佐野藍さん「獣神達の昼さがり」を見てきた

佐野藍さんの個展「獣神達の昼さがり」が花陰抄 で開催されています。
今日は初日だったのでうかがってきました。

佐野さんは、立体彫刻でも珍しい、石彫の作家です。
作風は爬虫類とか、幻獣、獣神などを精密に造形する骨太な作品群。
石を削り出しているので、素材の持つ重厚感があり、佐野さんの作りたい、もしくは見つめている王国が圧倒的な質量で繰り広げられています。
見てると不思議と時間軸がブレるような気持ちになってきます、ローマ彫刻や、エジプト美術が展示してある美術館にいるような、背後に気配があるんですよね。
こういう感覚って、古い作品から感じられることが多いのですが、佐野さんの新作にはそういう気配があります。

作品1つ1つにストーリーがあり、展示全体に一貫したテーマがある「獣神達の昼さがり」とは、佐野さんの作り上げた王国です。
ストーリーの時間軸、素材の時間軸、佐野さんが持っている時間軸、そんな不思議な時間の流れる空間を体験できました。

会期 2018年5月26日(土)〜6月3日(日)
/休廊28日(月)
13:00〜19:00(最終日〜18:00)

ギャラリー花影抄リンク
http://www.hanakagesho.com/gallery/index.html