2020年の制作
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こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は年末感が漂い始めたので今年の制作と活動をまとめたいと思います。
今年は作品数が極めて少なかったです。
理由は5年かけていた作品の仕上げに年の前半を使っていたからです。
蒔絵螺鈿箱「軌跡」
Photo by Tadayuki Minamoto
この作品は現在日本伝統工芸展に巡回中の作品で
自分の限界を超える作品となりました。
なにぶん時間とお金がかかりすぎてリアルに「この作品が最後の作品になるのでは?」というくらい追い詰められました。
はっきり言って苦しかった作品です。
蒔絵螺鈿香炉「四蝶」
Photo by Tadayuki Minamoto
蝶に生死感を託した作品です。
世界各国、色々な宗教はありますが、儀式の際に炎と煙は重要になってきます。
香炉という器物にそういう意味合いを乗せて、僕なりの「生きる」を表しました。
蒔絵螺鈿箱「水月」
Photo by Tadayuki Minamoto
器物はたまにある種の人の気配を感じさせるものがあります。
僕が室瀬先生のところで修行していた頃、修復で来ていた江戸時代の棚から、どうも気配を感じたことがありました。
そういう人の気配はどのようなところから来るのかと考えた時、
辿ってきた時間や、作者の思い見たいなものが作品に宿ってしまうからなのかと思えました。
装飾性に高麗仏画のヒントを得て、箱ではあるけど、人の気配のある念見たいな物を託しました。
最後に
完成しました
蒔絵螺鈿高杯「Crystal」
先行して日本橋高島屋で12/9から始まるグループ展
漆工藝小品展ー漆の林に萌え出る芽ーで発表します。初日在廊します。お時間ございましたらよろしくお願いします。https://t.co/JpDfeUHuwk pic.twitter.com/Cp1SiM0WwQ
— 浅井康宏 (@Yasuhiro_Asai) December 7, 2020
今年最後の作品は酒器でした。
今年はクラウドファンディングを始めたり、
YouTube Liveを始めたり、
コロナの影響で空いた時間を使って新しいことにいくつか挑戦しました。
コロナは社会にとってマイナスの影響が多いけど、個人としてはその時間を最大限に使って
以前からやって見たかったことをできました。
来年も継続して
最高の作品を作り、個展へ向か痛いと思います。
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