作品価値を高める3つの要素

浅井康宏自己紹介はこちら
作品紹介はこちら
外部サイトギャラリージャパンでも作品がご覧になれます https://galleryjapan.com/locale/ja_JP/artist/9325/
クラウドファンディングはこちら


こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
久しぶりのブログですね。最近は動画のアップのことばかり考えていてブログを休んでいました。

今日は「作品の価値を高める要素とは何か」について僕が考えている基準を3つ書いて行こうと思います。


まず、僕はプロ作家の世界観の中で生きています。
つまり作品には価値がある、価値が高いと思ってもらって成り立つ職業です。

例えば僕は「箱の作品」をよく作りますが、
「箱という用途」で考えると100円ショップで売られている機能と同じものを作っていると言えます。
だけど、100円ショップの箱と僕の作品の価格は違っていて価値に差が生まれています。

その差である価値観について三つのことを意識しています。
1,人 (ブランド)
2,作品 (商品)
3,場所 (店舗)


まず人というのは美術の場合、誰が作ったかが重要になったりするので
人間的な成長は欠かせないと思っています。これはブランドの成長や認知に似ていると思っていて
同じキーホルダーでもラグジュアリーブランドの数万円の商品でも頷けるのは、そこにブランドの価値がのっかているからでしょう。
人にもその価値観が備わっていて、作者がピカソならただの円を描いたものでも僕の描く円より価値は高い。


次に作品、
どんなものでも作品や商品のクオリティが低いと購買につながらないし、
人気も永遠ではないので、大切な要素です。


最後に場所
価値観における場所の要素って見逃しがちだけど、重要で例えば
露店で売られているジュエリーより、銀座の本店で購入した場合価格は高くても、
信頼できるし価値の担保になります。

以上の三点が
「価値の基準値」になるよなーと考えていて
その要素を分解して活動しています。
例えば、作品の成長が見込めないオーダーは受けないし、
一緒に仕事したいと思えない人とは仕事をしない。
自分のキャリアにおいてプラスになると思えない場所での展示をやめる。など。

人、物、場所の掛け算においてシビアに勘定しないと
作品発表が滞ってしまいます。
具体的には「町内会の展示に作品を出してください」と言われても
場所の掛け算においてプラスにならなかったら出すことができません。




最後にこの価値観の三要素の中で一番大切にしなければならないのは
「作品」で
他の要素が強いと
「人脈が広いだけ(人)」とか「環境が良いだけ(場所)」など
作品の価値基準の邪魔になると思うので、
まず「作品」のクオリティを先行させて、その後残りの掛け算とか足し算を行なってゆこうと思い活動しています。