僕の好きな作品ランキング 6〜10位(日本美術編)
先日「僕の好きな作品ランキング(日本美術編)」というブログを書きました。
今日は6位〜10位をご紹介します。
時代や分野を問わない、勝手に選抜作品なので
とても突飛なランキングです。あしからず。
第六位
佐々木英作
蒔絵彩切貝短冊箱「尾瀬の朝」
http://www.nihonkogeikai.or.jp/work/4212/49788/
東京国立近代美術館の工芸館に所蔵されている
佐々木英の代表作です。
佐々木英独自の細かな螺鈿技法「彩切貝」は薄い螺鈿に裏から彩色する「伏彩色」をほどこして
細かい線状に切り、それを貼っていく事により見事な情景が作り出されています。
美しい尾瀬の朝が光の粒で描かれているような作品です。
近代の歴史的名作の1つで、とても影響を受けた作品の1つ。
第七位
室瀬和美作
蒔絵螺鈿八稜箱「彩光」
http://www.nihonkogeikai.or.jp/work/1113/49388/
室瀬先生にどうしても蒔絵を習いたいと思ったきっかけの作品です。
衝撃的でした。
でも、最初に作品を図録で見たときはフーンって感じだったんです。
しかし、1年くらいしたら「あれ?この作品すごいかも?」と生意気な二十歳の僕は思い始めて
蒔絵を知れば知るほど驚かされた作品でした。
実物を見たのはずっと後になりましたが、この作品がなかったら僕の人生が違ったものになっていたと思います。
第八位
千住博作
「朝の湖畔」
https://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/enjoy/cooperation_artist/
羽田空港に常設されている作品です。
大きい作品なのでその絵の前に立つと絵の中に入り込んでしまいます。
羽田空港を利用するときの楽しみの1つ。
羽田空港には他にも千住先生の作品が何点か設置されているので、空港を利用される際はぜひ探してみて下さい。
第九位
村上隆作
「萌える人生を送った記憶」
http://6mirai.tokyo-midtown.com/blog/201511/13/1441.php
村上隆先生の作品や制作方針はとても尊敬していて、本や図録を見ていました。
で、図録をいつも見ていたから、作品を知った気になっていましたが、
実は何年も実際の作品を見た事が無かったのでした。
今開催されている森美術館の「村上隆の五百羅漢図展」で初めて実際の作品を見ました。
驚きでした。
まだ開催中なのでぜひ見に行ってほしいです。
第十位
尾形光琳作
「紅白梅図屏風」
http://www.moaart.or.jp/collection/japanese-paintings54/
日本美術、いや人類が残した最高傑作の1つ「紅白梅図屏風」
構図や表現1ミリも動かす事のできない神の領域です。
人類の宝を10位にするのは申し訳ないです。
神枠ってのを設定してそこにランクインさせたい気持ちです。
このように何の縛りもなくランキングをつけてみると
時代も分野もバラバラなランキングになってしまいました。
現在活躍中の作家の作品を画像で紹介できなかったので
リンクをたどっていただいたり実際に作品を見ていただきたいと切に思う作品ばかりです。
こうやって、感情の赴くままにランキングを作ってみると、自分は金色が好きなんだなーて思います。
いろいろ縛りを設定して、勝手にランキングしたら面白いので、今後もおりを見て投稿しようと思います。
(世界編)(人物画編)(神枠)あたり面白そう。