作家万歳

作家をやっていると良いことがたまにおこります。
今回はちょっと下世話なことを書いてみようと思います。


 

作家をやっているとおいしいものが食べれる。

作家をしてるといろいろな経験をさせていただくことがあります。
その中でとくに刺激的なのは「食」です。
普段ではとうてい口にすることができないようなおいしいものをごちそうになることがあります。
フカヒレ、寿司、本格フレンチなど。
個人で行くのは難しいような、経験をさせていただくことがあります。
食はただおいしいと言うだけではなく、徹底したこだわりを感じたり
複雑な味付け、食べたことない食材への出会いがあって、とにかく刺激があります。
直接作品に影響しなくても、人生を豊かにしてくれているのは確かです。


作家同士として話ができる。

後輩にこう言います「恩師に作家として再会しろ」学生時代の恩師と作家として再会することは、その後の制作にとってプラスです。
まず、恩師が言っていたことの本質がわかるようになります。
学生時代の学びは、どう頑張ったところで受け身なものです。激流にもまれて、ポンコツでも作家になったら見えてくるものがあります。
画廊や百貨店に行っても、作家として出品者と話すのと、お客さんとして話すのはまた違います。
ギャラリストの本音を聞けるのも作家として出会うからです。


先生と呼ばれる。

美術家はなんの免許も資格もいりません。
明日から「私は作家だ」と言い始めれば作家になれます。(現実的なことは置いといてとりあえず)
免許も資格も無く「先生」と呼ばれる職業はあまりないでしょう。
好き嫌いは別として、作家は先生と呼ばれます。


今回はほんとうに下世話なことを書いてみました。
だけど、このような経験の中で自分が変化してゆき、更なる高みを目指すモチベーションになっていることは確かです。
今後は「個展ができる」とか「海外へ招待出品される」などの新しい体験が待っているかもしれません。
それぞれの経験が、直接的に、間接的に作品に投影されるでしょう。

たくさんの人と作家として出会い、自分の知らない世界にどんどん足を踏み入れて昨日の自分が想像できなかったような作品の発想が生まれます。
体験の量と比例して責任も重くなりますが、それが楽しみですね。
新しい世界にどんどん進んでゆきたい。