悔し涙

大人になっても悔しくて涙が出ます。
いや、大人になってから悔し涙が出るほどくやしい経験をしています。

高校生の時とか、部活で負けても、そこまで悔しいと思ったことが無かったけれど、
漆に関係することについては、とにかく悔しくて、一人で悔し涙を流します。

最近は賞候補になっていることをリアルタイムで知ったり
後で知ったりすることが続いていて、ことごとく賞を逃しています。
どうにもできない悔しさがこみ上げてきますが、その時々でベストを尽くしているので
誰も何も責めようがなくて、泣けてきます。

最近は切り返しも少しずつ早くなり、さらにはプラス思考が働いて
次の日には「もっといいものをつくろー♪」
なんて気楽に考えます。
悔しさに打ち拉がれなければ、新しいレベルに自分を押し上げることができます。

歴史的名作を作る方法が1つだけあるとすれば、それは
また明日作業部屋に入り、新しい作品を作り始めることしかありません。
思いが強ければ強いほど、敗退の痛みは、より自分に重くのしかかってきます。
それと同時に、どこまでも自分を強烈に漆に向かわせます。

敗退をくり返して、作品と僕は次のレベルに上ってゆきます。
さあ、今日も作業だ!