輪島なう 3

輪島に来ています。
前回に引き続き、修業をさせていただいています。
数回にわけて厚貝螺鈿習得のために通っていますが、技術面と言うよりも、作家としての心持ちを教わることが多くてほんとうに感謝しています。

厚貝というカテゴリーも細分化すれば、とても複合的な技法で、表現内容も作業工程も全く異なってきます。
僕は厚貝の仕事が特に苦手で、失敗をくり返していました。
特に難しいのが、艶上げをした面に厚貝を象嵌する技法で、完璧に艶を上げた面を傷つけずに、1ミリの誤差もなく厚い貝をはめ込むのは神業としか言いようがありません。

それをどうしても習得したくて、厚貝の仕事を得意にしている輪島の先生の元へ、修業に通っています。
やってみるとますます難しくて、先生の神業がどんどんと遠のいていくように思います。
輪島で作業できる時間は少ないので、予習と復習をして、どうにか習得したい。
忙しいところ時間を作っていただいてほんとうに感謝です。

明日もがんばろう。

ps.先生のご家族が作ってくださる、ご飯がとてもおいしいです。
埼玉は新鮮な魚が手に入らないので、とてもうれしいです。
先生とご家族のみなさんには感謝。