漆を守る会 in 鳥取

※8月21日 12:44 集合場所修正しました。

今まで何度かご紹介してきました「西日本漆を守る会」
今年はついに地元鳥取県で開催されます。
「西日本漆を守る会」とは、岡山の備中漆・京都の丹波漆を中心に
西日本の漆を育ててゆこうという集まりです。
設立がいつなのかはわかりませんが、僕がこの会を知ったのが
高校生のときだったので、20年以上は続けられていると思います。

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漆の栽培は気の長い事業なので
個人の情熱と、自治体や行政の協力があって初めて成功します。
自治体や行政が町おこしのために漆を植える事がよくあるのですが、ほとんどの場合失敗します。
行政が10年以上結果のでない事業を継続するのは難しくて、雑草に覆われ立ち枯れしてしまうケースが多いのです。
京都と岡山はその点漆文化地盤がしっかりしています。
漆を育てて採取された漆を何に使うかまでしっかりと計画がされているので、植栽と採取がしっかりつながっています。
何よりも1番大切な、個人の情熱から栽培が行なわれているので、責任者不在にならないため、しっかり漆は育っています。

さて、鳥取の漆も今年で植栽12年目を迎え、やっと漆液の採取ができるようになりました。
もともと梨の果樹園だったので、土地の栄養は豊富だったために採取料がひじょうに多いです。
質も乾きがとても良好で、夏場にとれた「盛り漆」の精製をするのが今から楽しみです。


「西日本漆を守る会 in 鳥取」

日程

日時    2016年10月29日(土)~30日(日)
集合場所 鳥取市青谷町青谷667番地
       鳥取県埋蔵文化財センター
        青谷調査室
        TEL:0857-85-5011
        (JR青谷駅から徒歩7分)

集合場所
青谷上寺地遺跡展示館
鳥取市青谷町青谷4064
TEL:0857-85-0844

受付時間 10月29日(土)12時~13時
集合時間 13時までにお越しください
宿泊場所 鳥取県東伯郡三朝町三朝388-1
       ブランナールみささ
       TEL:0858-43-2211
参加費用 15,000円(宿泊費含む)



全国的に貴重な弥生時代の優れた漆器が出土している
青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき)の出土品を見学後、研究者の方の講演をお願いしております。
宿泊地の三朝は県内でも有名な温泉地なので、ゆっくり温泉につかっていただき漆三昧の二日間を楽しんでいただければと思います。

持ち物は、熱い漆愛
堅苦しい雰囲気一切無いので興味のある方は、ご連絡ください。

浅井康宏
yasu69689@hotmail.com

2016-01-01 10.14.16