Amazonで買える松田権六著書リスト その4
Amazonで買える松田権六著書リストも今回が最後です。
4回にわたって書き続けるとは思っておりませんでした。
書くたびに熱くなって、ついつい長文になってしまいました。
最後のご紹介したいのは展覧会図録です。
ここで最大のミスをしてしまいました。
Amazonのリンク先の図録が売り切れていました。
最後を飾るおすすめ本だったのに。。。
とりあえず僕なりのレビューを紹介します。
松田権六の大規模な回顧展図録は僕が知る限り三冊あります。
まず、こちらがAmazonで紹介されていたであろう1977年の図録です。
この図録を僕は未入手です。
購入していない理由は、掲載作品が他の図録でカバーできているからです。
白黒写真も多い図録だったような気がします。要確認ですが、展覧会図録のおすすめはこの
77年版ではありません。
次にこの展覧会図録
1987年の図録です。こちらはおすすめの図録です。
作品については先に紹介した「蒔絵 松田権六」や「松田権六作品集」とほぼ同じ作品しか出ていません。
いずれかの図録をお持ちでしたら、特に購入する理由はありません。
しかし、この展覧会図録にも興味深い部分があります。
それがこちら
松田権六の箱書きが見られます。
なんだそんなことかと思いますが、作り手だったら一度見ておいて損はないです。
ものすごく几帳面な箱書きがされていて、どのような材料で作ったかなどが蓋裏に書かれています。
ここまで蓋裏に書く必要はありませんが、松田先生という人はこういうきっちりした人だったのでしょう。
最後に比較的入手しやすいと思うこちら
平成18年の「松田権六の世界」展の図録です。
この図録の良いところは松田権六に影響を与えたもの
松田権六に影響を受けた作家を紹介していることです。
写真もいいですし、とても見やすくて興味深い図録です。
展覧会図録だとこの「松田権六の世界」がおすすめです。
4回にわたって書いてきた松田権六関連書籍の僕なりのまとめでした。
ここまで熱中して書いてきたのは、最近松田権六が思い描いていた未来が現在なのか
時代の変化とともに理想がずれて来ているのではないかと考えているからです。
次回は松田権六のビジョンと現代について考えてゆこうと思います。
松田権六が考えていたことは100パーセント肯定しています。憧れて蒔絵を始めたようなものですから。
しかし、松田権六がそのビジョンを実行して60年以上が経ち、今、修正しなければならないのも事実です。
漆の今と未来について僕が考えてることをまとめてみますね。
それではまた明日。