京都の水を含んだ空気

京都って独特な空気が流れています。
細やかな心遣いがその空気を生んでいるように思います。

地元鳥取に用事があったので京都を中継する予定を組みました。
京都はたびたび訪れる場所で、高校時代からすこし縁がありました。
京都の美術予備校に通っていたので数ヶ月滞在した事があります。
その後もたびたび京都には足を運びました。

心遣いの話に戻ります
ちょっとした事なのですが
掃き清められた庭石に水が打たれているだけで、感動します。
なんだかとても美しい。

数年前、楽美術館に行ったときに
生けてある花に、スタッフの方が霧吹きをかけているのが見えました。
近づいてみると、花が
露を結んでいて美しい。

こういう細やかさが僕の日常にはありませんでした
その細やかさに出会うまで、まったく知らなかったのです。
そういう水の演出で人を心地よくさせる発想に感動しました。

当然ながら水は蒸発します。
だから、僕が見た美しい打ち水は来客がある数時間から数分前に撒かれた事になります
なかなかできる事ではありません。

京都は歴史的な建造物がたくさん残っていて
1日観光しても足りないくらい魅力的な場所です
しかし僕は、そういった外見的なものよりむしろ、そこに息づく精神に惹かれます

たくさんの美しい出会いがありましたが
写真を1枚も撮っていません。。
どうぞ京都に行った際は、美しい建造物とともに
心遣いの美しさにも出会って下さい。

大人になると修学旅行で行った京都とは全く違う姿を見せてくれるようになりました。