自分を疑うこと

こんにちは漆芸作家の浅井康宏です。
今日は「自分を疑うこと」について書きます。

自信を持つことはいいことだと、よく言われますが、「過剰な自信で失うものもあるな」と思うことがありました。
過剰な自信で最も悪影響があるのが、努力をしなくなることかなと感じます。
なんかわからないけど自信満々の人って、「自分は大丈夫」と思ってあまり努力しなくなる印象があります。よく、根拠のない自信というますが、
この根拠のない自信を飼い慣らすためには、実はそれだけの裏付けが必要だと思っていて、
僕もよく「未来に対する根拠のない自信」と発言するんだけど、実はそこには何十年も毎日図案日誌を描いているとか、いまだに膨大な作業時間を使って作品を作り続けている自信みたいな根拠があったりします。

それで、これをなぜやっているかというと自分を徹底的に疑っているからなんです。
基本的に「自分は天才ではない」という信念で人生と制作をスタートしているから
ハイレベルな美術業界で渡り合うには、日々の努力が欠かせないわけです。

スポーツの世界に置き換えてみるとわかりやすいのですが、
「うん。俺は才能があるから1ヶ月練習しなくても勝てるわ」などと言っているとたちまち酷い目にあうし、誰からも応援されませんよね。
だけど、少しの成功で慢心してしまう人が一定数いて、消えて行きます。

何かがうまくいっている時ほど自分に厳しくできればいいと思いました。